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射水市の富山新港東埋立地にある、神通川左岸流域の下水処理施設です。ここに集められる下水は微生物によって浄化され、汚泥は完全に無害化され、さらに資源として再利用するための最新技術を駆使した、汚泥溶融処理が行われます。1,350 ℃の高温処理をするため、夏には40℃を超える過酷な現場となります。
普段はあまり意識する事のない下水ですが、水道の水を作るのとおなじように毎日休む事無くこの作業は続けられています。
「当たり前のことですが、事故のない安定した処理運転を毎日一歩ずつ続ける事が一番大切だと思っています。そのためには所員同士の「和」が欠かせません。」
「毎日処理しなければならない下水の状態はいろいろ変化しますが、みんなで協力してうまく処理できたときには達成感があり、うれしい気持ちになります。」
もの静かに、でもあたたかな感じの口調でした。
「いろいろな問題やトラブルはよくあります。でも、これまでのデータをもとにして対応策を迅速に話し合い、判断しています。やっぱり経験が一番ものをいいますね。」
これまで大きな事故やトラブルもなく、安定した運転を続けてこられたことがなによりも大きな成果。ひとつひとつのトラブルを乗り越えたときにはやりがいを感じるそうです。
「神通川左岸浄化センター・二上浄化センター、それから大阪にも1件、溶融炉があるプラントで、お互いにいろいろなデータを共有して、より安全に効率のよいサービスを提供するために経験や知識を生かす努力をしています。必要があればいつでも連絡を取り合っています。」
ひとつひとつの事業所や、ひとりひとりの経験や知恵を共有して活かす、クボタ環境エンジニアリング独自のネットワークがここでも大きな役割を担っているんですね。
二上浄化センターは、小矢部川流域の下水道処理施設。所員の毎日は点検がメインの仕事です。
「機械はいつか壊れたりするものですよね。それがいつかがわからない。だから毎日点検するんです。でも単にメーターを見るだけじゃなくて、音や振動、温度とか五感を使って点検するんです。機械が苦しがってる時は感じますね。」
いつもと違う何かを見つけて、少しでも早く問題を見つけ出す。何が正常なのかをきちんと体験と五感で知っているからできる技です。これができるようになるにはそれなりの知識と経験が必要です。
「ベテランの人は何気なく歩いていても、常にセンサーが敏感になっていて、ちょっとした機械の不調も感じとります。ものすごい注意力なんです。」
と入社一年目の社員。安全な毎日を積み重ねていくためには、決して単純な毎日の繰り返しでは無いんだなと実感させられました。
「きつい現場ですが、毎日が新鮮です。新しいことの発見であったり、挑戦をしたりしていますよ。」
まいどはや~
クボカンです。お久しぶりです。
前回から少し(かなり?)間が空いてしまいましたが、再び現場にやってまいりました。今回の現場は、3000m級の山々(アルプス)に囲まれた超絶景です。いくそった!雄大な自然に囲まれ、以前にテレビ局が全国の水を比べた企画で、富山市の水が日本一おいしい水と認定されたというのも妙に納得。私もこのような環境で働いてみたいと思ったがや。
このような環境で働く三施設の所員が、感じている仕事への姿勢や地域への想い等をうまく伝えられていれば、うれしいです。
これからも、現場で働く人たちの取材を続けたいと思います。
明日はあなたの、近くにいるかもしれません。
以上クボカンでした。