静岡県浜松市。佐鳴湖は隣の浜名湖と川でつながる兄弟のような湖です。海が満潮の時にはわずかに海水が入ってくるのでギンブナやウナギなどの淡水魚のほかにも、ボラやスズキ、クロダイなど淡水と海水が混じりあう場所に生息する魚(汽水魚)も見られるちょっと珍しい湖。
周囲はおよそ7キロメートル。散策路があり2時間弱で湖を1周できるコースになっています。たくさんの人が朝夕はウォーキングやジョギング、昼はひなたぼっこを楽しんでいます。
そんな佐鳴湖は、昭和30年代後半ごろから周辺地域の開発による生活排水や事業系排水、農業排水などで急激に水質汚濁が進みました。さらに水深が約2メートルと浅い上に水が留まっている時間が長いことも水質が悪くなる原因となり、2001年度には、日本で一番CODの高い湖となってしまいました。