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拠点となる「嬬恋水質浄化センター」の施設内には旋盤や溶接機器、作業台などそろった「工作室?」がありました。廃校になった学校から貰い受けた机も活用されています。
「モノづくりは好きです。工夫するのが面白いんです。」静かな口調で語る熱い土屋さん。「溶接の技術も学んで身につけました。初心をわすれないようにと当時練習に使った棒をかざってあります。」
とちょっと照れくさそうに語ってくれました。
「所長は私の提案を検討して『やってみてください』と言ってくれます。うまくいかないこともありますが、実際にやってみることができるのでいつも勉強になります。」
たとえば、水槽の水の透明度を目で見て確認する器具。透明な長い筒に水を入れて上から覗き込んで透明度を目視確認する器具です。
購入すると結構な値段のものですが、なによりこの処理場で処理したキレイな水を見るのには市販のものでは長さが足りない。
で、土屋さんがささっと作る。屋外にあるので日光で筒のアクリルが変色するのを防ぐカバーも追加。カバーの中が暖かいのかヘビが潜り込むので・・・さて次はどうするか。
こんな具合にどんどん工夫が成長するようです。
これまで何百アイテムと工夫やモノづくりを積み重ねてきました。どれも現場にジャストフィット。
カタログでも作りませんか?と持ちかけたら
「それはいいかもですね!」と所長はとてもキラキラした笑顔になりました。
向き合う現場で起きている本当のことに目を向け、耳を傾ける。そうしたら、求められていることが見えてくる。
「トラブルをつぶしていくのが仕事。そこで自分たちができることを探す工夫というか知恵があると思うんです。そうした重ねは施設の延命にもなるし、新しい技術の発見にもつながります。目からウロコってこともね。」
「工夫」は戦うアイテム。そして積み重ねる。こうしたやり方もクボタ環境エンジニアリング的「方法論」のひとつです。
そして2人の工夫の取り組みはとどまることを知らず、特許を申請するほどの発明も生み出し始めました。
静かな嬬恋村のホットな処理場。これからも楽しみですね。