瀬戸内海に浮かぶ豊島はかつて不法投棄された産業廃棄物による
汚染が深刻な問題になり、その対策が進められています。
豊島で掘り出された不法投棄廃棄物は船で直島に運ばれ、
ここ、香川県直島環境センターの溶融炉で無害化、再資源化処理されます。
香川直島JA・豊島KS事業所の後藤総括所長。
仕事を終えて飲みに行っても、
子供や家族の話の合間にはこの話題が。
毎日の積み重ねで向かう先は過去を終わらせて未来につなげること。
施設のスタッフもお客さん(香川県)も同じ思いだからこそ
互いに協力し一丸となって取り組めます。
溶融炉は廃棄物などを高温で溶かし、
無害化されたスラグを生成します。
スラグは砂や土の替わりとして
コンクリート骨材などに再利用されます。
直島では陶芸の土としても使われていました。
ここの溶融炉は安定しているという評価をよく耳にします。
社会的な注目度も高く、実際に性能も高い水準が要求されます。
試運転・性能試験は20日間を3セットやりました。
通常の何倍もの条件をクリアした溶融炉です。
運転の状況などについては厳格な公開責任があります。
トラブルなどがあれば、その状況、原因、対応など
つぶさに報告。インターネットに公開されます。
トラブルを未然に防ぎ、問題は迅速に対応して
とにかく溶融炉を止めないようすることが重要。
止まれば廃棄物の処理も遅れてしまう。
年間の目標処理量や処理日数をクリアできているのが
誇りでもありうれしいです。
点検とメンテナンス。日々の積み重ねの結果です。
月に何度か船で直島から豊島の不法投棄廃棄物の現場へ。
少しずつですが、その量が減って来ていることがわかります。
底が見えてきている部分もあって事業が着実に進んでいる実感があります。
溶融炉の技術は廃棄物の再資源化など
社会貢献できる高度な技術だと思います。
こうした技術は未来のためにも活用していくべきだと思いますね。
買い物とかちょと不便なことはありますが
慣れましたね。いいお店もある。
島のうどん屋さん。おいしくて人気ありますよ。












香川県・直島
香川県直島環境センター 中間処理施設
クボタ溶融システムのご案内